午前の日経平均は続落、反動安が継続 決算前の持ち高調整も

前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比374円95銭安の4万0623円32銭と続落した。前週の急騰の反動が継続し、幅広い業種で利益確定売りが広がった。写真は東京証券取引所で2012年6月撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 29日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比374円95銭安の4万0623円32銭と続落した。前週の急騰の反動が継続し、幅広い業種で利益確定売りが広がった。業種別では、指数寄与度の高い半導体関連株が総じて軟調で日経平均を押し下げた。市場では、企業決算を控え持ち高調整の売りが出やすいとの指摘があった。
日経平均は230円安で寄り付き、しばらくもみ合った後再び軟化。前場終盤で387円安の4万0611円25銭まで下落した。前週の日経平均が4万2000円を回復した急上昇の反動安がきょうも続いた。景気敏感株が総じて弱かった半面、内需株は底堅かった。
きょうは引け後にアドバンテストが決算を発表するため、半導体関連中心に持ち高調整の売りが広がりやすい。市場では「半導体関連株はこれまで期待先行で買われてきただけに、ここ2週間は決算内容を吟味をする流れの中で、株価は神経質になりやすいだろう」(アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長)との声があった。
TOPIXは0.95%安の2902.95ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆8926億1600万円。東証33業種では、値下がりは輸送用機器、精密機器、卸売、海運など30業種、値上がりは鉱業、石油・石炭製品、情報・通信の3業種だった。
主力株では、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリングが1%弱下落した。レーザーテックはレーティング引き下げが嫌気され、6%超安。前日に決算を発表した日東電工3%超安だった。
半面、前日に好決算を発表した野村総合研究所は9%超高。大塚ホールディングス、良品計画も2─3%超高で底堅かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが396銘柄(24%)、値下がりは1156銘柄(71%)、変わらずは72銘柄(4%)だった。