ニュース速報
ビジネス

米輸入物価、6月は0.1%上昇 エネルギー下落も消費財に関税響く

2025年07月18日(金)00時37分

米労働省労働統計局が17日発表した6月の輸入物価指数は前月比0.1%上昇した。写真はロサンゼルス港で8日撮影(2025年 ロイター/Daniel Cole)

[ワシントン 17日 ロイター] - 米労働省労働統計局が17日発表した6月の輸入物価指数は前月比0.1%上昇した。エネルギー製品の価格低下により小幅な上昇にとどまったものの、関税に起因するインフレ上昇を反映する形で消費財価格が上昇した。

5月分は当初発表の横ばいから0.4%下落に下方改定された。

ロイターがまとめた6月分のエコノミスト予想は0.3%上昇だった。関税を除く輸入物価の前年比は0.2%下落し、5月と同水準となった。

今週発表のデータは、消費者と生産者の両レベルにおける関税の影響を受けやすい財(モノ)の堅調な価格上昇を示しており、トランプ大統領が4月に発表した包括的関税措置が足元のインフレを押し上げていることを示唆した。

6月の輸入燃料価格は0.7%下落。5月は5.0%下落していた。食品価格は0.8%下落。5月は0.7%下落だった

燃料と食品を除くコア輸入価格は0.2%上昇した。5月は0.1%上昇していた。前年比では1.0%上昇した。

自動車を除く輸入消費財は0.4%上昇と、5月の0.3%下落からプラスに反転した。輸入資本財価格は横ばい。輸入車、部品、エンジンの価格は0.1%下落した。

オックスフォード・エコノミクスの米国担当副主任エコノミスト、マイケル・ピアース氏は「トランプ政権が関税を適用し始めて以来、ドルは下落しており、これが関税コストの消費者物価への転嫁拡大につながる可能性がある」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

全国コアCPI、6月は+3.3%に鈍化 ガソリンが

ワールド

次期FRB議長就任の打診受けてない=ウォラー理事

ワールド

FRB議長、本部改修費用巡り政権の批判に反論 適切

ワールド

兵器を前線で試用評価、ウクライナが外国軍事企業向け
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 5
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 6
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 10
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中