ルノー、25年通期見通し下方修正 ミントCFOが暫定CEO就任

仏自動車大手ルノーは15日、ダンカン・ミント最高財務責任者(CFO)が暫定最高経営責任者(CEO)に就くと発表した。また、2025年通期の営業利益率見通しを下方修正し、コスト削減策を強化すると表明した。写真は2024年10月、パリの自動車ショーで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[パリ 15日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーは15日、ダンカン・ミント最高財務責任者(CFO)が暫定最高経営責任者(CEO)に就くと発表した。また、2025年通期の営業利益率見通しを下方修正し、コスト削減策を強化すると表明した。
通期営業利益率は6.5%を目指すとした。従来は少なくとも7%としていた。フリーキャッシュフローの見通しは従来の20億ユーロ超から10億─15億ユーロに引き下げた。同社は今月31日に上半期決算を発表する。
ルノーはここ1年、新製品の投入で売り上げや利益が伸び、欧州に注力することでトランプ米政権の関税による影響を抑制するなど、ステランティスやフォルクスワーゲン(VW)といった競合に比べて底堅さが見られるものの、欧州の主要市場における需要低迷や中国との競争激化を背景に依然として圧力にさらされている。
ミント氏はアナリスト向け電話会見で「欧州全域で小売市場は低迷しており、競争上のポジションや価格設定で前向きな動きは全く見られない。むしろ、状況はやや軟化している」と述べた。
ルノーは6月に退任を表明したルカ・デメオ前CEO後任探しを進めており、新CEOの選考は「順調に進んでいる」と強調した。