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米大手銀、ディールメーキングの回復で第2四半期利益予想上回る

2025年07月16日(水)09時08分

7月15日、 米大手銀行は第2・四半期にディールメーキングが回復したことを受け、年内の投資銀行業務の見通しについて楽観的な見方を示した。ロンドンで2017年1月撮影(2025年 ロイター/Kevin Coombs)

Nupur Anand Tatiana Bautzer Saeed Azhar

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米大手銀行は第2・四半期にディールメーキングが回復したことを受け、年内の投資銀行業務の見通しについて楽観的な見方を示した。一方、不透明な経済環境と米国の関税政策への慎重な姿勢は崩さず、潜在的な物価上昇に対する消費者の反応を注視している。

JPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴが15日発表した第2・四半期決算は利益が予想を上回った。

ムーディーズの銀行業界担当者は「資本市場はようやく息を吹き返した。大手銀行にとっては手数料収入の大幅な回復を意味し、2025年通年での手数料2桁増をけん引する態勢が整った」と述べた。

16日にはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカが決算を発表する。

JPモルガンの投資銀行業務手数料収入は7%増の25億ドルとなり、事前ガイダンスを上回った。M&A(企業の合併・買収)関連や債券引き受け業務が堅調だった。

シティグループも投資銀行業務収入が15%増の9億8100万ドルとなった。主にヘルスケアとハイテク分野のM&Aなどに後押しされた。

ウェルズ・ファーゴの投資銀行業務の手数料収入は9%増の6億9600万ドルだった。

決算発表後、純金利収入の見通しを下方修正したウェルズ・ファーゴの株価は6.3%下落した。JPモルガンは0.7%安。シティグループは少なくとも40億ドルの自社株買い計画を発表したため、株価は約5%上昇し、2008年金融危機以来の高値をつけた。

ロイター
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