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米国株式市場=上昇、FOMC議事要旨受け利下げ焦点に エヌビディアが高い

2025年07月10日(木)06時36分

米国株式市場は上昇して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[9日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。半導体大手エヌビディアの時価総額が一時、4兆ドルを突破する中、ハイテク株中心のナスダック総合が主要指数の上げを主導した。また、連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、トランプ大統領の関税によるインフレ圧力が今年の利下げを阻むことはないという期待が高まった。

FRBが9日公表した6月17─18日のFOMC議事要旨によると、「大半の参加者」はトランプ氏の関税措置による物価への衝撃が「一時的もしくは小幅」になると見込み、年内の利下げが適切になるという見解を示した。ただ、今月に利下げが実施される可能性があるという認識を示した当局者は少数にとどまった。

エヌビディアは朝方に世界で初めて時価総額が4兆ドルを突破した。人工知能(AI)技術への需要が急増する中、ウォール街で最も注目される銘柄の一つとしての地位を固めた。終値は1.8%高で、引け時点の時価総額は約3兆9700億ドルだった。

投資会社SWBCのクリス・ブリガティ最高投資責任者(CIO)は「FRB当局者はインフレ率が今後上昇するとの見方を示唆した。同時に当局者の多く、あるいはほとんどが今年のある時点で金利が低下するという予想を示唆した。この2つの点は一致しない」と指摘。「おそらく彼らは労働市場で何が起こっているかについて、少し重視し始めているのだろう」と語った。

エヌビディアのほか、マイクロソフトが1.4%高、アマゾン・ドット・コムが1.5%高となるなど、大型株が市場を押し上げた。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 44458 +217 +0.4 44327 44556 44225

.30 .54 9 .13 .68 .88

前営業日終値 44240

.76

ナスダック総合 20611 +192 +0.9 20522 20645 20486

.34 .87 5 .09 .41 .39

前営業日終値 20418

.46

S&P総合500種 6263. +37. +0.6 6243. 6269. 6231.

26 74 1 33 16 43

前営業日終値 6225.

52

ダウ輸送株20種 15902 -42. -0.2

.51 61 7

ダウ公共株15種 1057. +10. +1.0

58 96 5

フィラデルフィア半導体 5665. +24. +0.4

99 78 4

VIX指数 15.94 -0.8 -5.1

7 8

S&P一般消費財 1762. +12. +0.7

81 85 3

S&P素材 576.4 +3.0 +0.5

3 9 4

S&P工業 1268. +8.8 +0.7

95 1 0

S&P主要消費財 891.7 -4.9 -0.5

3 3 5

S&P金融 871.4 +2.5 +0.3

9 7 0

S&P不動産 259.9 -0.0 -0.0

7 6 2

S&Pエネルギー 674.5 -3.3 -0.5

7 8 0

S&Pヘルスケア 1580. +6.7 +0.4

46 4 3

S&P通信サービス 374.1 +3.4 +0.9

4 6 3

S&P情報技術 5062. +46. +0.9

12 90 4

S&P公益事業 416.0 +4.1 +1.0

1 1 0

NYSE出来高 11.73

億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 3998 + 大阪比

5 185

シカゴ日経先物9月限 円建て 3992 + 大阪比

5 125

ロイター
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