台湾輸出額、2カ月連続で過去最高更新 米関税巡り需要前倒しも

台湾の6月輸出額はAI(人工知能)関連製品に対する旺盛な需要により、前月に続いて過去最高を更新した。基隆港で4月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 8日 ロイター] - 台湾の6月輸出額はAI(人工知能)関連製品に対する旺盛な需要により、前月に続いて過去最高を更新した。 当局が8日に発表した統計によると、輸出額は前年同月比33.7%増の533億ドル。市場予想は26%増だった。 米関税引き上げを見越した需要の前倒しも寄与したという。 対米輸出は90.9%増の173億ドル、最大の貿易相手である中国への輸出は13.3%増だった。 品目別に見ると、電子部品が31.1%増の191億2000万ドルと過去最高を記録。半導体は32.9%増となった。 輸入は17.3%増の413億ドルで、伸び率はエコノミスト予想の11.8%を上回った。 当局は7月の輸出額について、前年比15─20%増加すると見込んでいる。