アマゾン、プライムデー米売上高28%増の238億ドルに アドビ予想

アドビ・アナリティクスは7日、米アマゾン・ドット・コムが8─11日に開催する有料会員向けセール「プライムデー」期間中の米オンライン売上高が前年同期比28.4%増の238億ドルになるとの予想を公表した。(2025年 ロイター/Gustavo Graf)
[7日 ロイター] - アドビ・アナリティクスは7日、米アマゾン・ドット・コムが8─11日に開催する有料会員向けセール「プライムデー」期間中の米オンライン売上高が前年同期比28.4%増の238億ドルになるとの予想を公表した。
トランプ米政権による高関税措置で消費者心理が揺れる中、新学期向け商品などで大幅な割引への需要が見込まれている。
2024年7月に2日間のセール期間として実施されたプライムデーの売上高は142億ドルだった。米小売大手ウォルマートやターゲットといった競合大手も独自のセールを実施する中、アマゾンは今年のセール期間を4日間に拡大した。
アドビは「ブラックフライデー(感謝祭翌日のセール)2回分に相当する」と指摘。支出に敏感な消費者が対話型人工知能(AI)を使って割引情報を検索したり、新学期向け用品の購入を早めたりする傾向が強まっていると説明した。
アドビによると、衣類の割引率が昨年の20%から24%に拡大が見込まれる一方、電子機器は22%と昨年よりやや低下する見込み。学生向けの関連商品も売り上げ増を見込む。
プライムデー期間中の後払い決済(BNPL)サービスを利用した支出額の伸びは8%と、24年の7.6%からやや増えると見通した。