米ホーム・デポ、特殊建材卸売りのＧＭＳを43億ドルで買収

　米ホームセンター大手ホーム・デポは３０日、傘下の建材供給子会社ＳＲＳディストリビューションが、特殊建材卸売りを手がける米ＧＭＳを約４３億ドルで買収することで合意したと発表した。ホーム・デポのロゴの資料写真(２０２５年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[３０日 ロイター] - 米ホームセンター大手ホーム・デポは３０日、傘下の建材供給子会社ＳＲＳディストリビューションが、特殊建材卸売りを手がける米ＧＭＳを約４３億ドルで買収することで合意したと発表した。

ＳＲＳはＧＭＳ株式１株当たり１１０ドルの買収を提示。これは６月１８日の終値に約３６％上乗せした水準。債務を含めた買収総額は５５億ドルとなる。

米投資家のブラッド・ジェイコブズ氏が所有する同業ＱＸＯもＧＭＳに対し１株当たり９５．２０ドル（総額約５０億ドル）での買収を提案していた。ＱＸＯはＧＭＳ経営陣が６月２４日までに提案に応じない場合、敵対的買収に踏み切ると表明していた。

声明によると、統合後の事業は米国とカナダでＳＲＳの流通網を強化し、１２００カ所余りの拠点と８０００台超のトラックからなるネットワークを構築する。

ホーム・デポは昨年、ＳＲＳを１８２億５０００万ドルで取得しており、ＧＭＳの買収によって法人向け事業を一段と強化する。

ＧＭＳの買収手続きは２０２５年度末までに完了する見通し。資金は手元資金と借り入れで賄う。