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アップル、EU内の「アップストア」規則変更 制裁金回避目指す

2025年06月27日(金)08時46分

米アップルは6月26日、欧州連合(EU)域内でアプリ配信サービス「アップストア」の規則と手数料を変更した。2016年3月、ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[サンフランシスコ 26日 ロイター] - 米アップルは26日、欧州連合(EU)域内でアプリ配信サービス「アップストア」の規則と手数料を変更した。4月に規制当局から科せられていた5億ユーロ(5億7000万ドル)の制裁金回避を目的としている。

欧州委員会は、アップルがアップストアで、アプリ開発業者が利用者を割安な他の手法に誘導することを阻止する技術的・商業的制約を設けているとして、その排除を命じていた。

アップルによると、開発業者はアップストア経由での購入に対して20%の手数料を支払うが、アップルの「スモール・ビジネス・プログラム」では手数料は13%まで下がる可能性があるという。

支払いのためアップストア以外のサイトに顧客を誘導する開発業者は最低で5%、最大で15%の手数料を支払うことになる。開発業者はまた、ユーザーを外部の支払いサイトに誘導するためのリンクを好きなだけ使用できるようになる。

アップルは声明で「欧州委はアップルに対し、アップストアの一連の追加変更を要求している。われわれはこの結果に同意しておらず、上訴する予定だ」と述べた。

欧州委は、アップルの変更がデジタル市場法(DMA)に準拠しているかどうか審査すると表明した。

ロイター
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