ニュース速報
ビジネス

米ジェフリーズ、3─5月は利益が予想下回る 下期に回復見込む

2025年06月26日(木)10時35分

 6月25日、米投資銀行大手ジェフリーズが発表した第2・四半期(3─5月)決算は利益が市場予想を下回った。写真は、マンハッタンにある同行。2021年12月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)

[25日 ロイター] - 米投資銀行大手ジェフリーズが25日発表した第2・四半期(3─5月)決算は利益が市場予想を下回った。株式引受業務の落ち込みが合併・買収(M&A)助言業務で得た手数料収入の伸びを相殺した。ただ、同行は経済見通しが明確になるにつれ、今年後半にはディールメーキングが回復する可能性があると述べた。

同行によると、米国の政策や地政学的情勢を巡る不確実性により、第2・四半期初めの2カ月間に投資銀行業務が鈍化したが、投資家心理は5月以降回復しており、顧客は取引機会について積極的に話し合っているという。

普通株主に帰属する純利益は約40%減の8800万ドル(1株当たり0.40ドル)となった。LSEGがまとめたアナリストの予想平均は1株0.44ドルだった。

株式引受業務の収入は半減し、1億2240万ドルとなった。特に最初の2カ月間の市場変動が響いた。債券引受の収入は横ばいだった。

一方、M&A助言業務の収入は61%増の4億5790万ドルとなり、引き続き市場シェアを拡大した。

トレーディングデスクを擁する資本市場部門の収入は0.4%減の7億0420万ドル。株式は好調だったものの、フィクストインカムの減収が重しとなった。

同行の決算は米金融機関の業績動向を早期に知る手がかりになることから、注目されている。JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどは来月決算を発表する。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

独輸出期待指数、6月は悪化 米関税巡る不透明感で=

ワールド

米政権、メリーランド州連邦地裁を提訴 移民送還の阻

ビジネス

ルネサス、経営目標達成を5年先送り

ワールド

中国、フェンタニル原料を規制対象に追加 米の要求に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 5
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 6
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 7
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 8
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 9
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 9
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中