米ＦＲＢ、銀行審査で今後は「風評リスク」考慮せず

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は６月２３日、銀行を審査する際に「風評リスク」を考慮しないよう担当官に指示すると発表した。２０２２年１月、ワシントンで撮影（２０２５年　ロイター/Joshua Roberts）

[ワシントン ２３日 ロイター] - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は２３日、銀行を審査する際に「風評リスク」を考慮しないよう担当官に指示すると発表した。特定の財務リスクに焦点を当てるようにするという。

ＦＲＢは風評リスクについて、ネガティブな評判が銀行の事業に打撃を与えたり、高額な訴訟につながったりする可能性と定義していた。他の銀行規制当局と歩調を合わせ、この審査基準を取り下げる。

銀行側はこの種のリスクを取り締まることについて、審査官が合法的で財務的にリスクのない事項についても銀行を指導することにつながりかねず、また、どのような銀行活動が適切かについて監督当局が主観的な判断を下すことになりかねないと不満を表明していた。

ＦＲＢは、銀行が意思決定を行う際に風評リスクを考慮することを妨げるものではないとしている。