原油75─78ドルで推移へ、イラン輸出途絶なら=シティ

6月19日、シティバンクのアナリストは、イランとイスラエルの衝突激化で日量110万バレルのイラン原油輸出が途絶した場合、北海ブレント原油は紛争前を15─20%上回る水準に高止まりする可能性があるとの見方を示した。写真は、イラン国旗、株価グラフ、石油ポンプのイメージ。2023年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[19日 ロイター] - シティバンクのアナリストは19日、イランとイスラエルの衝突激化で日量110万バレルのイラン原油輸出が途絶した場合、北海ブレント原油は紛争前を15─20%上回る水準に高止まりする可能性があるとの見方を示した。
メモで「これはブレント価格が1バレル=75─78ドルとなることを示唆している」とした。北海ブレント先物は5月には65ドル前後で推移していた。
一方、JPモルガンはメモで、ホルムズ海峡の封鎖を含む広範な地域紛争という最も極端なシナリオでは、原油価格が120─130ドルに急騰する可能性があると予想した。
イランの産油量は日量約330万バレルと、石油輸出国機構(OPEC)加盟国で第3位。
シティによれば、日量約300万バレルの供給が数カ月間途絶すれば、価格は90ドルまで上昇する可能性がある。ホルムズ海峡が閉鎖されれば価格急騰の可能性があるが、早期再開の取り組みによって短期間にとどまるとみている。