エアバス、配当性向の上限引き上げ 業績見通し確認

6月18日、欧州の航空機大手エアバスは、配当性向の上限を50%に引き上げると発表した。パリ近郊で16日撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Anna Peverieri Jesus Calero
[18日 ロイター] - 欧州の航空機大手エアバスは18日、配当性向の上限を50%に引き上げると発表した。従来の配当性向は30─40%だった。
持続可能な増配を目指すとしている。2025年の業績見通しも確認した。
同社は利益を伴う成長を実現し、キャッシュ・コンバージョン・レシオ(CCR)を5年間で1前後にするとのコミットメントを再確認した。CCRは利益をどれだけ効率的にフリーキャッシュフローに転換しているかを示す指標。
これを受け、エアバスの株価は2%上昇している。
同社は依然としてサプライチェーンの圧力に直面しており、部品の納入遅延により、約40機がエンジンを搭載できず、工場内で生産が止まっている。
ただ、商業機部門の幹部は事業説明会で、今年初め以降、部品の納入遅延に伴う生産現場の混乱が40%減少していると述べた。