国債補完供給、減額措置の要件緩和の対象銘柄を拡充=日銀

6月17日、日銀・金融市場局は国債補完供給の減額措置について、要件緩和の対象銘柄拡大などを発表した。写真は1月、都内の日銀本店で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Takahiko Wada
[東京 17日 ロイター] - 日銀・金融市場局は17日、国債補完供給の減額措置について、要件緩和の対象銘柄拡大などを発表した。国債市場の流動性改善が狙い。
減額措置は、国債補完供給で金融機関が調達した国債について、一定の手数料を支払った上で返済を免除する仕組み。これまでチーペスト銘柄などについて減額措置の要件緩和を認めてきたが、2031年以降に償還期日を迎える10年利付国債で、発行残高に占める日銀の保有比率が80%を超える銘柄に拡充する。
また、減額措置に当たり、これまで1銘柄当たり市中保有額が1.2兆円程度の水準を回復するまで行うとしてきたが、この上限を1.5兆円に引き上げる。
日銀が5月に行った債券市場参加者会合では、国債補完供給について要件緩和の対象銘柄拡大などを求める声が出ていた。