支援物資待つガザ住民51人死亡、イスラエル軍戦車が砲撃
[カイロ/ガザ 17日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで17日、支援物資を積んだトラックを待っていたパレスチナ人少なくとも51人がイスラエル軍の戦車砲撃で死亡した。ガザ地区の保健省が明らかにした。この砲撃で200人が負傷し、うち20人以上が重体だとしている。
医療関係者や目撃者によると、ハンユニス東部の主要道路沿いで援助トラックを待っていた数千人に向けて、イスラエル軍の戦車が少なくとも2発の砲弾を発射した。
イスラエル軍のコメントは取れていない。
現地のナセル病院には多数の死傷者が運び込まれ、対応しきれない状態という。
ガザでは過去数週間にわたり、米国とイスラエル主導で設立された「ガザ人道財団(GHF)」が運営する施設付近などで、援助を求めるパレスチナ人がほぼ毎日、多数死亡している。
ガザ地区の保健省によると、16日にも南部ラファにあるGHFの援助物資配給拠点に近づいた際に、イスラエル軍の銃撃により少なくとも23人が死亡した。
これに対し、GHFは同日、4カ所の配給拠点で300万食以上を問題なく配給したと発表した。