貿易協議で合意の可能性あるが日本は「タフ」=トランプ米大統領

6月17日、トランプ米大統領は、日本との貿易協議で合意する可能性があるとしたが、日本側は「タフだ」と述べた。ホワイトハウスで10日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、日本との貿易協議で合意する可能性があるとしたが、日本側は「タフだ」と述べた。欧州連合(EU)については、交渉で公正なディールを示していないと語った。
トランプ氏は中東情勢に対応するため、カナダで開催中の主要7カ国(G7)首脳会議の予定を切り上げたが、ベセント財務長官が現地にとどまると述べた。
ワシントンに戻る大統領専用機で記者団に対し、米国と日本の間で貿易協定が締結される可能性があるとの認識を示した。
「日本側はタフだ。しかし、われわれは最終的には書簡を送り『これだけの金額を支払う必要がある。さもなければ取引する必要はない』と通告するだけだということを理解しなければならない。だが、可能性はある」と語った。
また、EUは長年にわたり米国に対し厳しい態度を取ってきたと主張した。
「われわれは協議を行っているが、EU側がまだ公正な取引を提示しているとは感じていない。EUは良い取引をするか、われわれが求める金額をそのまま支払うかのどちらかだ」と述べた。
さらに、医薬品への関税は間もなく導入されると指摘。「近いうちに医薬品(の問題)に取り組む予定だ。これにより全ての企業が米国に戻ってくるだろう。企業のほとんどか、少なくとも一部は戻ってくるだろう」と語った。
次世代ミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」について、カナダも一部負担するとの見方を示した。