JERA、新たなLNG契約締結必要 電力需要対応で=会長

6月17日、日本の発電最大手JERAの可児行夫グローバル最高経営責任者(CEO)兼会長(写真)は、国内の電力需要を満たすため、液化天然ガス(LNG)購入契約をさらに締結する必要があると述べた。写真は同日、クアラルンプールで撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
[クアラルンプール 17日 ロイター] - 日本の発電最大手JERAの可児行夫グローバル最高経営責任者(CEO)兼会長は、国内の電力需要を満たすため、液化天然ガス(LNG)購入契約をさらに締結する必要があると述べた。
業界の会議「エナジー・アジア」で、日本の電力需要は減少していないが、自社の契約は徐々に失効すると指摘。そのため、新たな契約を結ぶことでギャップを埋める必要があると語った。
2030年代には長期契約でまだカバーできていない大きなLNG需要が見込まれるとも述べた。
JERAは先週、最大550万トンのLNGを米4社から調達すると発表した。
可児氏は競争力のある価格でLNGを確保するため、米国からの供給に関する長期契約を締結するのに適切な時期だったと述べた。
米アラスカ州のLNG開発計画については、デューデリジェンス(資産査定)の報告書を待っているとした。
また、中東の紛争は懸念事項であり、注視していると述べた。その上で「買い手としてわれわれにできることは、基本に立ち返り、LNGポートフォリオを多様化することだ」と語った。