レアアース磁石確保に苦慮とフォードCEO=ブルームバーグ

6月13日、米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、ブルームバーグ・ニュースのインタービューで、レアアース(希土類)磁石の供給確保に苦慮していると明らかにした。写真はロゴ、ニューヨークで4月撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)
[13日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は13日、ブルームバーグ・ニュースのインタービューで、レアアース(希土類)磁石の供給確保に苦慮していると明らかにした。
世界のレアアース加工能力の90%以上を占める中国が4月に新たな輸出規制を導入したことで、自動車や戦闘機から家電まであらゆるものを製造する西側企業への供給が細っている。
特に電気自動車(EV)に軸足を置く自動車メーカーはレアアース材料を最も多く消費する産業の1つだ。
ロイターの報道によると、中国は今月、フォードを含む米自動車大手3社のレアアースの供給業者に対し、一時的な輸出を許可した。
ただファーリー氏は、同社はなお苦労しており「日々対応している。工場の操業停止も余儀なくされた」と述べた。
フォードは5月、レアアース不足を理由に米シカゴ工場でSUV(スポーツタイプ多目的車)「エクスプローラー」の生産を1週間停止した。