シェル、30年までにLNG生産能力最大1200万トン拡大へ
[ロンドン 11日 ロイター] - 英エネルギー大手シェルは現在建設中のプロジェクトにより、液化天然ガス(LNG)の生産能力を2030年までに最大1200万トン拡大する。総合ガス部門のセデリック・クレマーズ社長が11日、ロンドンで開催された業界会議で明らかにした。
クレマーズ氏は「これは野望ではない。全て現在建設中のプロジェクトだ」と語った。
シェルはカナダで1件、カタールで2件、さらにナイジェリアとアラブ首長国連邦(UAE)でもプロジェクトの建設中だ。
アナリストの推計によると、シェルは現在、年間約7000万トンの契約LNGを購入している。
クレマーズ氏は、シェルが第1・四半期末までに完了したシンガポールのパビリオン・エナジーとの取引など企業買収や、第三者サプライヤーとの契約を通じて、顧客への供給能力を増強していると述べた。
また、30年までに新規供給の60%が米国とカタールからとなり、需要は主にアジアと電化が困難な分野から生じると語った。