マルチ・スズキ、EV短期生産目標を3分の1に削減 希土類不足で

スズキの子会社でインド自動車最大手のマルチ・スズキは、同社初の電気自動車(EV)「eビターラ」の短期生産目標を3分の1に削減したと文書で明らかにした。写真はニューデリーで開催の自動車ショーに展示された「eビターラ」。1月撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
Aditi Shah
[ニューデリー 10日 ロイター] - スズキの子会社でインド自動車最大手のマルチ・スズキは、同社初の電気自動車(EV)「eビターラ」の短期生産目標を3分の1に削減したと文書で明らかにした。希土類元素(レアアース)の不足を理由とした。
ロイターが入手した文書によると、マルチは「eビターラ」の4─9月の生産目標を当初の2万6500台から約8200台に削減。幅広い産業での製造に不可欠なレアアースの「供給制約」を理由とした。
また、その後数カ月での増産により、2026年3月までの1年間で6万7000台のEV生産目標を達成する計画とした。
中国によるレアアースの輸出規制は世界の自動車産業に衝撃を与えており、企業はサプライチェーン(供給網)の深刻な混乱について警告している。