ベトナムEVビンファスト、第1四半期は赤字拡大 売上高は増加

6月9日、ベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファストが発表した第1・四半期決算は6四半期連続の赤字となった。ニューデリーで1月18日撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
[9日 ロイター] - ベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファストが9日発表した第1・四半期決算は6四半期連続の赤字となった。販売台数増加に向けた支出拡大が続いている。
純損益は7億1240万ドルの赤字で、赤字額は前四半期の13億ドルを下回ったものの、前年同期比では20%拡大した。LSEGのデータによると、アナリストの予想平均は6億1630万ドルの赤字だった。
売上高は150%増の6億5650万ドルで、アナリストの予想平均5億2000万ドルを上回った。
納車台数は3万6330台と約300%急増した。主に最大市場のベトナムでの販売がけん引した。
ビンファストは消費者需要の低迷や厳しい競争、米国が輸入車に課した25%の関税により、引き続き困難に直面している。同社は以前、米国を重要な成長市場と位置づけていた。
レ・ティ・トゥ・トゥイ会長は決算説明会で、バス事業の拡大を目指していると明らかにした。
「6、8、10、12メートルサイズの電気バスを提供する計画で、アジアと欧州で機会を模索している」と述べた。