米卸売在庫4月は0.2％増、処方薬急増 関税見据えた前倒し購入で

米商務省が９日発表した４月の卸売在庫は０．２％増と、速報値の横ばいから上方改定された。コネチカット州スタンフォードで４月撮影（２０２５年　ロイター/Angelina Katsanis）

［ワシントン　９日　ロイター］ - 米商務省が９日発表した４月の卸売在庫は０．２％増と、速報値の横ばいから上方改定された。トランプ米政権による関税導入を見越した処方薬の前倒し購入が背景にある。ロイターがまとめたエコノミスト予想は改定なしだった。

前年同月比は２．３％増だった。

４月は処方薬の在庫が１．３％大幅に増加したほか、衣料品、自動車、食料品、業務用機器も増加した。 トランプ大統領は輸入医薬品に対し関税を課す計画を表明している。

卸売売上高は０．１％の小幅増。３月は０．８％増だった。

４月の販売ペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は１．３０カ月と３月から横ばいとなった。