「最善交渉案」求める米の書簡、EUは未受領=関係筋

関係筋によると、欧州連合(EU)は、トランプ米政権が貿易相手国に対し4日までに最善の貿易交渉案を提示するよう求めた書簡を受け取っていない。写真はフォンデアライエン欧州委員長とトランプ米大統領。スイス・ダボスで2020年1月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
Julia Payne
[ブリュッセル 3日 ロイター] - 関係筋によると、欧州連合(EU)は、トランプ米政権が貿易相手国に対し4日までに最善の貿易交渉案を提示するよう求めた書簡を受け取っていない。
トランプ大統領は先に、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と会談し、EUとの通商交渉の期限を7月9日まで延長することに同意している。
ロイターは書簡の草案を入手したが、書簡が貿易相手国に送付されたかどうかは不明。
欧州委員会の報道官は、米国との通商交渉で交わされた文書などの詳細は明らかにしなかった。
同報道官は「われわれに言えるのは、フォンデアライエン委員長とトランプ大統領の先の電話会談を受けて、双方が交渉ペースを加速させることで一致したということだ」と発言。今週のワシントンでの技術チームの会合や、シェフチョビッチ欧州委員(通商担当)とグリア米通商代表部(USTR)代表がパリで予定している会談に言及した。