米関税、韓国自動車輸出への影響大 鉄鋼・半導体も懸念=中銀

5月29日、韓国銀行(中央銀行)は、トランプ米大統領が導入する関税の影響が本格化するにつれて、自動車、鉄鋼、半導体分野での輸出が減少するとの見通しを示した。ソウルの同銀前で2016年3月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 29日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は29日、トランプ米大統領が導入する関税の影響が本格化するにつれて、自動車、鉄鋼、半導体分野での輸出が減少するとの見通しを示した。
特に自動車輸出の不振が最大のリスクで、韓国の輸出を0.6%、米国向け輸出を4.0%それぞれ押し下げると予測した。自動車メーカーには25%の関税が課されているが、これまでのところ既存の在庫で対応していると指摘した。
鉄鋼製品についても、25%の関税によって輸出が0.3%、対米輸出は1.4%それぞれ減少すると試算した。出荷時期のずれを考慮すると、関税の影響は第3・四半期から影響が出始めるとの見方を示した。
また半導体に関しては、10%の関税が課された場合、輸出を0.2%押し下げると分析した。ただ、関税の発動を見越した駆け込み需要により、現時点ではプラスの効果も見られるとした。