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トヨタの4月世界販売10%増で過去最高、米で関税駆け込み続く

2025年05月29日(木)13時37分

 5月29日、トヨタ自動車が発表した4月の世界全体の販売と生産(高級車ブランド「レクサス」を含むトヨタ単体)は、ともに同月として過去最高だった。バンコクで2022年撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

Maki Shiraki

[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車が29日発表した4月の世界全体の販売と生産(高級車ブランド「レクサス」を含むトヨタ単体)は、ともに同月として過去最高だった。販売は前年同月比10%増の87万6864台、生産は同7.8%増の81万4787台と、いずれも4カ月連続で前年を上回った。

米国でハイブリッド車(HV)の販売が引き続き堅調だったほか、関税発動前の駆け込み需要もあった。中国や日本なども好調だった。

海外全体は販売が同9.7%増の75万6190台、生産が同8.2%増の54万5830となり、ともに4月単月として過去最高で、3カ月連続の前年超えとなった。

販売は北米が同8.2%増の27万0365台だった。価格競争が続く中国も政府の買い替え補助金と連動した販売促進策が奏功し、同20.8%増の14万2754台だった。国内は同11.8%増の12万0674台だった。昨年の認証問題などからの回復に加え、新車投入効果もあった。

生産は北米が同9.1%増の20万4944台、中国が同7.1%増の11万3892台、国内は6.9%増の26万8957台だった。

電動車の世界販売は同25.4%増の42万4969台で、新車に占める電動車比率は48.4%と半分近くを占めた。このうち、HVは同24.2%増の37万8976台、電気自動車(EV)は4.0%増の1万6561台だった。

日野自動車とダイハツ工業を含むグループ全体の世界全体の販売は、同12.2%増の93万6718台だった。世界生産は同10.5%増の90万2425台で、いずれも4カ月連続で前年を上回った。

ロイター
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