原油先物が1%超上昇、「解放の日」関税差し止めで

5月29日の原油先物価格は上昇。写真は、ロシアのタタールスタン共和国の油田。2023年6月、タタールスタンのアルメティエフスク郊外で撮影(2023年 ロイター/Alexander Manzyuk)
[東京 29日 ロイター] - 29日の原油先物価格は上昇。米裁判所がトランプ大統領の関税を阻止したことを受けた。
0102GMT(日本時間午前10時02分)時点で、北海ブレント先物は0.81ドル(1.25%)高の1バレル=65.71ドル。米WTI先物は0.83ドル(1.34%)高の62.62ドル。
米国際貿易裁判所は28日、トランプ氏が「解放の日」と位置付けて4月2日に発表した貿易相手国に対する関税を差し止めた。対米貿易黒字を抱える国々からの輸入品に全面的に課税することは大統領の権限を逸脱しているとの判断を示した。
ただ、トランプ政権は直ちに控訴しており、アナリストによると、今回のリスク選好ムードは一時的に過ぎない可能性がある。
供給面では、ロシア産原油に対する追加制裁の可能性が懸念されている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は週内に7月の追加増産で合意する可能性が高い。