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スカニア、20億ユーロで中国に生産拠点設立へ アジアの成長視野

2025年05月27日(火)09時59分

 5月26日、スウェーデンの商用車大手スカニアは中国に20億ユーロ(22億8000万ドル)を投じて生産拠点を10月に立ち上げる。写真は同社のブラジル・サンパウロにある生産拠点。19日撮影(2025年 ロイター/Jorge Silva)

[サンパウロ 26日 ロイター] - スウェーデンの商用車大手スカニアは中国に20億ユーロ(22億8000万ドル)を投じて生産拠点を10月に立ち上げる。スウェーデン、ブラジルに次いで3つ目の生産施設となる。クリスチャン・レビン最高経営責任者(CEO)がインタビューで明らかにした。

中国新工場の生産能力は最終的に5万台に達し、これはブラジル工場の昨年の生産台数のほぼ2倍に相当する。一方で、南米で生産する部品の需要も拡大する。

スカニアはまた、1950年代後半にスウェーデンに次ぐ第2の拠点となったブラジルのサンパウロ州で、2028年までに20億レアル(3億5000万ドル)の資本支出を行う新たな4年間の投資計画を開始する。投資の一部は電動化を含むクリーンな輸送への取り組みに充てられる。

欧州と南米に主要生産拠点を置き、異なる地域で同じ製品を提供することで、スカニアは世界の複数の地域で存在感を強めている。

レビン氏は中国拠点設立の理由として「中南米と欧州では非常に強くなったが、アジアでかなり弱い。アジアの顧客がスカニア車を買おうとすれば、欧州かブラジルから買わなくてはならず、6─7カ月待つことになる」と説明した。

ロイター
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