英消費者信頼感指数、5月は改善 家計の悲観度やや後退=GfK

市場調査会社GfKが23日発表した5月の英消費者信頼感指数はマイナス20と、前月のマイナス23から改善した。写真は2024年2月、リッチモンドで撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
[マンチェスター(英) 23日 ロイター] - 市場調査会社GfKが23日発表した5月の英消費者信頼感指数はマイナス20と、前月のマイナス23から改善した。ロイターがまとめたエコノミスト予想はマイナス22だった。
家計と経済全体に対する見通しがより楽観的になったことが要因で、金利低下と世界的な貿易摩擦緩和の影響を反映している可能性があるとみられている。
ただ長期平均のマイナス11はなお下回っている。
GfKの消費者インサイト担当ディレクター、ニール・ベラミー氏は、イングランド銀行(中央銀行)が8日に利下げを行ったことと、トランプ米大統領による貿易戦争が部分的に緩和したことで、消費者が一息ついている可能性があると指摘。
「インフレ問題などの危険が消えたわけではないが、英消費者心理は若干改善したようだ」と述べた。
指数は季節調整前で、過去10年のうち8年は5月に上昇している。
調査は今月前半に2007人に実施。今週発表された4月のインフレ率は予想を上回った。