全国コアCPI4月は+3.5%に加速、エネルギーや食品が伸び拡大

総務省が5月23日に発表した4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年比3.5%上昇した。都内で2022年10月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takahiko Wada
[東京 23日 ロイター] - 総務省が23日に発表した4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年比3.5%上昇した。伸びは前月の3.2%から加速、2023年1月以来の大きさとなった。政府の電気・ガス価格抑制策の補助金縮小でエネルギー価格の伸び率が拡大したほか、4月の値上げラッシュで生鮮食品を除く食料もさらに伸びた。
コア指数の伸び率は事前予想の3.4%を上回った。
エネルギー価格は9.3%上昇し、前月の6.6%上昇を上回った。電気代は13.5%上昇、都市ガス代は4.7%上昇でいずれも前月から伸びが拡大した。政府の電気・ガス料金負担軽減支援事業による総合指数の押し下げは0.17%ポイントと、前月の0.33%ポイントを下回った。
生鮮を除く食料は7.0%上昇し、前月の6.2%上昇を上回った。うるち米(コシヒカリを除く)は一段と上昇率が拡大し、98.6%上昇した。