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午前の日経平均は続落、米株安を嫌気 75日線意識で下げ渋る

2025年05月22日(木)12時14分

 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比331円85銭安の3万6967円13銭と続落した。写真は東京証券取引所。2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比331円85銭安の3万6967円13銭と続落した。前日の米株安が嫌気されたものの、売り一巡後は底堅く推移。テクニカル面で3万6900円前後に位置する75日移動平均線が意識される形となり、下値では下げ渋った。物色面で内需株、ディフェンシブ株が買われ、全体を下支えした。

外為市場ではドル/円が143円台と円高で推移し、厳しい下げがあっても不思議ではない相場環境だったが、「為替相場の動きの割には、底堅い相場と言えるかもしれない」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。

実際、売り一巡後は、むしろ押し目買いの動きが目立った。ある国内証券の支店営業担当者によると「個人客の投げは4月相場で一巡。今はキャッシュ比率が高く、下がれば買うという動きが出る一方、売りが少なくなっている印象」という。

市場では「円高などが警戒され、日米交渉を前にしていることを考慮すると、比較的相場は強いと言える。内需株が全体を下支えしているようだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との指摘もあった。

TOPIXは0.65%安の2715.09ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9487億1500万円だった。

東証33業種では、値上がりは医薬品など5業種、値下がりは空運業、輸送用機器、卸売業など28業種だった。

個別では、主力どころでトヨタ自動車、東京エレクトロンなどが軟調に推移しているほか、三菱重工業もさえない。半面、第一三共が堅調となった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが572銘柄(35%)、値下がりは997銘柄(61%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。

ロイター
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