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見通し実現していくか、内外情勢や市場動向を丁寧に点検=内田日銀副総裁

2025年05月13日(火)11時32分

 5月13日、日銀の内田真一副総裁(写真)は、参議院財政金融委員会で、実質金利が極めて低い水準にあることを踏まえると、展望リポートで示している経済・物価の見通しが実現していけば「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と述べた。写真は2023年2月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Takahiko Wada

[東京 13日 ロイター] - 日銀の内田真一副総裁は13日、参議院財政金融委員会で、実質金利が極めて低い水準にあることを踏まえると、展望リポートで示している経済・物価の見通しが実現していけば「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と述べた。各国の通商政策を巡る不確実性が高い中で、見通しが実現していくか、内外の経済・物価情勢や市場動向を丁寧に確認し、予断を持たずに判断していくと話した。

浅田均委員(維新)の質問に答えた。

内田副総裁は、企業の積極的な賃金・価格設定行動が維持される中で、先行き海外経済が緩やかな成長経路に戻っていけば日本の成長率は高まり、基調的な物価上昇率や予想物価上昇率も2%に向けて再び高まっていくとの見通しを示した。ただ、各国の通商政策等の今後の展開やその影響は「不確実性が極めて高い状況にある」と述べた。

各国の通商政策が為替相場に与える影響も「かなり不確実性が高い」とし、通商政策が金融為替市場や日本の経済・物価に及ぼす影響を十分注視する必要があると語った。

ロイター
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