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フィリピンGDP、第1四半期は前年比5.4%増 予想下回る

2025年05月08日(木)13時26分

5月8日、フィリピン当局が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.4%増となり、昨年第4・四半期(5.3%増)と同程度の成長ペースだったマニラで2016年2月撮影(2025年 ロイター/Romeo Ranoco)

By Mikhail Flores, Karen Lema

[マニラ 8日 ロイター] - フィリピン当局が8日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.4%増加した。市場予想を下回ったものの、個人消費と政府支出に支えられ前期からわずかに加速した。

ロイター調査によると、エコノミストは5.7%の成長率を予想していた。昨年第4・四半期は5.3%増だった。

季節調整済みの前四半期比の伸び率は1.2%だった。エコノミスト予想の1.6%を下回った。

国家経済開発庁のエディロン次官は記者会見で、世界的に不安定な状況の中でフィリピン経済が比較的底堅いことを示す結果になったと述べた。

第1・四半期は政府支出が18.7%増加し、2020年第2・四半期以来の大幅な伸びとなった。5月12日の中間選挙に伴う45日間の支出禁止期間を前に、政府がインフラ支出を前倒ししたことが背景にある。

また、個人消費の伸びもインフレ率の低下を受けて前四半期の4.7%から5.3%に拡大した。

エディロン氏は、インフレの鈍化によりフィリピン中央銀行が金融政策を緩和する余地が広がる可能性があるとの見解を示した。

ロイター
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