英建設業PMI、4月は46.6 4カ月連続の50割れ

5月7日、S&Pグローバル/CIPSが発表した4月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は46.6と、好不況の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。英ウスターの住宅建設現場で2024年12月撮影(2025年 ロイター/Temilade Adelaja)
David Milliken
[ロンドン 7日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが7日発表した4月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は46.6と、好不況の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。
新規事業が低迷する一方で、コスト圧力が高止まりした。英国経済が直面する逆風が浮き彫りになった。
3月の46.4からは上昇した。
S&Pグローバルの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「国内経済の逆風とクライアントの消極姿勢を受けて、完了した契約に代わる新たな契約が不足している」と述べた。
トランプ米大統領は4月2日、英国からの輸入品に少なくとも10%の関税を課すと発表。多くの英国企業は様子見姿勢を強めている。
商業用不動産の事業は2020年5月以降で最大の減少を記録。住宅建設は相対的に小幅な減少にとどまった。
購買活動は約5年間で最大の落ち込みとなり、納品の待ち時間短縮につながった。
従業員数は4カ月連続で減少。減少ペースは3月から鈍化した。英国では4月に最低賃金が7%近く上昇したほか、社会保険料の雇用主負担も引き上げられた。
コスト全体の上昇ペースはわずかに鈍化。3月は約2年ぶりの高い伸びだった。