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日経平均は小反落、一時500円超高も次第に利益確定 円高が重し

2025年03月13日(木)16時05分

 3月13日、 東京株式市場で日経平均は、前営業日比29円06銭安の3万6790円03銭と、小幅に反落して取引を終えた。写真は東京証券取引所で2024年12月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比29円06銭安の3万6790円03銭と、小幅に反落して取引を終えた。前日の米市場でインフレへの過度な警戒感が和らぎ、ハイテク株が上昇した流れを引き継いで、東京市場でも半導体株などが上昇。朝方、日経平均は一時500円超値上がりした。ただ、上昇一服後は売りに押され、大引けにかけて小幅安の水準でもみ合った。為替相場でドル/円が円高方向に振れたことなどが重しとなった。

日経平均は、前営業日比262円高と底堅くスタートした後、上げ幅を拡大し、前場序盤に一時507円高の3万7326円27銭で高値を付けた。前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が2%超高となり、指数寄与度の大きい半導体関連株が買われ、相場を押し上げた。

ただ、後場に入ると日経平均は上げ幅を縮小し、小幅高の水準で一進一退の展開が継続。為替相場ではドルが147円台半ばへ下落するなど円高が進行したことが重しとなり、日経平均は次第にマイナスに転換した。明日にメジャーSQ(特別清算指数)の算出を控えて手掛けにくさも意識された。

物色動向としては、銀行や保険など金融株がしっかりだった半面、自動車株は軟調だった。

日経平均は水準を戻してきたが「大きく相場環境が改善したわけではなく、上値は重いようだ」(SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏)との指摘が聞かれた。前日の米株高についても「押し目買いの域を出たわけではない」(国内運用会社・ポートフォリオマネージャー)として、日本株が上値を追うには材料不足との見方が聞かれた。

日銀の植田和男総裁は13日、参院財政金融委員会で、今後は輸入インフレが収まり、強い賃金上昇が続く中で「実質賃金や消費はもう少し良い姿が見込まれる」と話した。上田清司委員(民主)の質問に答えた。

SMBC信託銀・山口氏は「消費についても言及があったが、足元の指標はそこまで力強いわけではなく、(植田総裁の発言を受けて)利上げ観測が一段と高まった感じではないのではないか」と話した。

TOPIXは0.13%高の2698.36ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.13%高の1388.88ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆4162億6500万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、銀行、保険など22業種が値上がり。輸送用機器、空運、非鉄金属など11業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.24%安の649.72ポイントと小幅に反落した。

個別では、ANYCOLORがストップ高で取引を終えた。前日に業績予想の引き上げを発表し、手掛かりとなった。指数寄与度の大きいアドバンテストは3%超高、東京エレクトロンは小幅安だった。主力のトヨタ自動車が1%超安だったほか、日産自動車、三菱自動車工業が3%超安だった。

一方、楽天銀行が5%超高、りそなホールディングスが2%超高、三井住友フィナンシャルグループが1%超高と金融株がしっかりだった。

プライム市場の騰落数は、値上がり816銘柄(49%)に対し、値下がりが747銘柄(45%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 36790.03 -29.06 37081.64 36,776.94─37

,326.27

TOPIX 2698.36 +3.45 2709.97 2,697.71─2,7

25.81

プライム市場指数 1388.88 +1.78 1394.83 1,388.55─1,4

03.02

スタンダード市場指数 1275.41 +2.40 1276.70 1,274.55─1,2

81.23

グロース市場指数 835.83 -1.83 843.07 834.78─847.2

6

グロース250指数 649.72 -1.59 655.99 648.62─659.5

8

東証出来高(万株) 177519 東証売買代金(億円) 44162.65

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