ニュース速報
ビジネス

米セールスフォース、8─10月売上高が予想超え クラウド需要堅調

2024年12月04日(水)11時32分

 12月3日、米顧客管理ソフト大手セールスフォースが発表した第3・四半期(8―10月)の売上高は前年同期比8%増の94億4000万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の93億5000万ドルを超えた。写真は、セールスフォースタワーにある同社ロゴ。2019年3月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Zaheer Kachwala

[3日 ロイター] - 米顧客管理ソフト大手セールスフォースが3日発表した第3・四半期(8―10月)の売上高は前年同期比8%増の94億4000万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の93億5000万ドルを超えた。

第3・四半期の調整後1株利益は2.41ドルと、アナリスト予想の2.44ドルに届かなかったが、株価は時間外取引で一時8%上昇した。

さまざまな企業が仕事の効率化や人工知能(AI)の統合、膨大なデータ処理に対応しようとしているため、引き続きセールスフォースが展開するクラウドベースの製品群向け支出が堅調に推移している。

特にセールスフォースが期待をかけているのが、人間の介在なしにAIが仕事を完了してくれる自律型AIエージェント「Agentforce」だ。

同社の経営幹部は3日、Agentforceに対する需要拡大に伴って11―1月期に1400人を新規採用する方針を明らかにした。

ただアナリストは、セールスフォースが売上高伸び率を1桁台から2桁台半ばに加速させるには、同社サービスが顧客間で相当普及しなければならないとみている。

イーマーケターのジェレミー・ゴールドマン氏は「セールスフォースの前年比8%という増収は着実なものだが、ハイテク業界の投資家が好感する猛烈な伸びには足りない。2桁台半ばの伸びが実現する最も現実的な時期は2027年度かそれ以降となる可能性がある」と述べた。

セールスフォースは25年度通期の売上高見通しについては、従来の377億―380億ドルというレンジの下限を378億ドルに引き上げた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECB、金利の選択肢をオープンに=仏中銀総裁

ワールド

ロシア、東部2都市でウクライナ軍包囲と主張 降伏呼

ビジネス

「ウゴービ」のノボノルディスク、通期予想を再び下方

ビジネス

英サービスPMI、10月改定値は52.3 インフレ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中