ニュース速報
ビジネス

日経平均は反発、米株高を好感 指数寄与度高い銘柄に買い

2024年05月27日(月)15時28分

 5月27日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比253円91銭高の3万8900円02銭と、反発して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比253円91銭高の3万8900円02銭と、反発して取引を終えた。前週末の米市場でハイテク株が上昇したことを好感し、東京市場でも指数寄与度の高い銘柄の一角が買われ、相場を支えた。材料難で上げ幅を縮小してもみ合う場面もあったが、後場後半には再び買いが強まり、高値引けとなった。

日経平均は前営業日比120円高と底堅くスタートした後、上げ幅を縮め、前場中盤に21円高まで値を消す場面があった。企業の決算発表が終わり手掛かりが少ない中、今晩は米市場が休場となるため、「積極的な買いが入りづらい」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。一方、後場に入ると値がさ株や主力銘柄の一角がしっかりと推移し、日経平均は大引け間際に再び上げ幅を拡大した。

午後の円債市場では新発10年国債利回り(長期金利)が前営業日比1.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.020%と、2012年4月以来12年ぶりの高水準をつけ、その後1.025%まで上昇。セクター別では保険株が堅調に推移した。

足元の日経平均は、3万8000円台を中心とした値動きが続いている。企業決算では会社側の慎重な業績見通しが確認されたことに加えて、日銀の追加利上げの思惑がくすぶる中、「やや上値を追いづらい」(いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏)との声が聞かれた。一方、及川氏は「日経平均は4月に3万6733円で安値を付けて以降、着実に水準は切り上がっており、下値は堅いとみている」と話した。

TOPIXは0.87%高の2766.36ポイントで取引を終了。プライム市場指数は前営業日比0.87%高の1423.92ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆3847億4800万円だった。東証33業種では、保険、海運、非鉄金属など31業種が値上がり。水産・農林、倉庫・運輸関連は値下がりした。

個別では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アドバンテストがそれぞれ1%超高と、指数寄与度の高い銘柄がしっかり。トヨタ自動車も1%超高。一方、東京エレクトロンは小幅安で軟調だった。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス、東京海上ホールディングスはそれぞれ3%超高と堅調。メガバンク株は三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループがそれぞれ1%超高だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.89%高の613.54ポイントと、反発した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1072銘柄(65%)に対し、値下がりが521銘柄(31%)、変わらずが56銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏18日訪朝、24年ぶり 安保パートナーシ

ワールド

再送ロシア、NATO核配備巡る発言批判 「緊張拡大

ワールド

中国のEU産豚肉調査、欧州委「懸念せず」 スペイン

ビジネス

米バークシャー、中国BYD株を再び売却 3980万
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:サウジの矜持
特集:サウジの矜持
2024年6月25日号(6/18発売)

脱石油を目指す中東の雄サウジアラビア。米中ロを手玉に取る王国が描く「次の世界」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は「爆発と強さ」に要警戒

  • 2

    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆発...死者60人以上の攻撃「映像」ウクライナ公開

  • 3

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 4

    中国「浮かぶ原子炉」が南シナ海で波紋を呼ぶ...中国…

  • 5

    水上スキーに巨大サメが繰り返し「体当たり」の恐怖…

  • 6

    なぜ日本語は漢字を捨てなかったのか?...『万葉集』…

  • 7

    中国経済がはまる「日本型デフレ」の泥沼...消費心理…

  • 8

    ジョージアはロシアに飲み込まれるのか

  • 9

    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…

  • 10

    長距離ドローンがロシア奥深くに「退避」していたSU-…

  • 1

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 2

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 3

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 4

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 5

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 6

    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…

  • 7

    カカオに新たな可能性、血糖値の上昇を抑える「チョ…

  • 8

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 10

    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 4

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 5

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 6

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 8

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

  • 9

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 10

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中