ニュース速報

ビジネス

タイ中銀、外為規制を一段と緩和へ バーツの大幅変動続く=高官

2023年06月27日(火)20時10分

タイ中央銀行高官は27日、通貨バーツが乱高下する中、資本流出を促進するため、今年後半に為替規制をさらに緩和すると明らかにした。バンコクで2016年撮影。(2023年 ロイター/Jorge Silva/File Photo)

[バンコク 27日 ロイター] - タイ中央銀行高官は27日、通貨バーツが乱高下する中、資本流出を促進するため、今年後半に為替規制をさらに緩和すると明らかにした。

アリサラ総裁補は記者会見で、国内の個人投資家が1000万ドルまで直接投資できるようにすると述べた。上限を500万ドルから引き上げる。

また海外への自由な資金移動は上限額を5万ドルから20万ドルに引き上げる。

最終受取人である外国人投資家は、タイの金融機関で為替リスクをヘッジすることが可能になる。

アリサラ氏はバーツ相場について、国内政治の不確実性が要因となっているため不安定な状態が続くと予想した。

バーツが市場原理に従って動くことを望んでいるが、行き過ぎた動きに対して中銀は措置を講じる用意があると述べた。

「バーツ相場が不安定になり経済活動に影響を与える恐れがあれば、中銀は管理する用意がある」と言明した。

バーツは年初から対ドルで1.8%下落している。

別の中銀高官は為替相場のボラティリティーが高いにもかかわらず、異常な資本流出は起きていないと指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

サード・ポイント、3月末にUSスチール株式1220

ワールド

トランプ氏誕生日・米陸軍の祝賀行事、戦車25両展開

ワールド

米、対ベトナム貿易赤字に懸念 「持続不可能」と伝え

ビジネス

午前のドルは145円前半に下落、円安是正への警戒感
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 2
    宇宙から「潮の香り」がしていた...「奇妙な惑星」に生物がいる可能性【最新研究】
  • 3
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習い事、遅かった「からこそ」の優位とは?
  • 4
    戦車「爆破」の瞬間も...ロシア軍格納庫を襲うドロー…
  • 5
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食…
  • 6
    宇宙の「禁断領域」で奇跡的に生き残った「極寒惑星…
  • 7
    対中関税引き下げに騙されるな...能無しトランプの場…
  • 8
    大手ブランドが私たちを「プラスチック中毒」にした…
  • 9
    トランプに投票したことを後悔する有権者が約半数、…
  • 10
    サメによる「攻撃」増加の原因は「インフルエンサー…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 6
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 7
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 8
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 9
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 10
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中