サード・ポイント、3月末にUSスチール株式1220万株所有

アクティビスト(物言う株主)として知られるヘッジファンド、サード・ポイントが3月末時点で米鉄鋼大手USスチールの株式1220万株を所有していたことが、15日に開示された証券当局への提出書類で分かった。写真は2019年9月、USスチールの工場で撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)
[ニューヨーク 15日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)として知られるヘッジファンド、サード・ポイントが3月末時点で米鉄鋼大手USスチールの株式1220万株を所有していたことが、15日に開示された証券当局への提出書類で分かった。
日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り、サード・ポイントを率いる富豪投資家ダニエル・ローブ氏は投資家向けの書簡で、両社の合併が完了することを楽観視していると述べている。書簡はロイターが確認した。
また「バンドエイド」や解熱鎮痛剤「タイレノール」を展開するケンビューの株式を、サード・ポイントが3月末時点で890万株所有していたことも提出書類で明らかになった。情報筋によるとケンビューは資産運用会社トムズ・キャピタル・インベストメント・マネジメントなどの投資家から事業部門の分離や身売りを検討するよう求められているが、ローブ氏はサード・ポイントの立場を明確にしていない。
トムズ・キャピタルも証券当局への提出書類で、第1・四半期にUSスチールとケンビューの株式を買い増したことを開示した。