UAE、最先端AI半導体購入へ枠組み整備 トランプ氏と合意

5月16日、トランプ米大統領は、アラブ首長国連邦(UAE)が米国企業から一部の最先端AI(人工知能)半導体を購入するための枠組みを整備することでUAEと合意したと発表した。写真は、トランプ大統領らが出席したアブダビで行われたビジネスフォーラムの円卓会議。5月16日、アブダビで撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
[ドバイ 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、アラブ首長国連邦(UAE)が米国企業から一部の最先端AI(人工知能)半導体を購入するための枠組みを整備することでUAEと合意したと発表した。
UAEと米国は15日、UAEの首都アブダビに米国外で最大のAIキャンパスを建設する協定に署名。こうした契約はこれまで、中国が技術を入手する恐れがあるとして米国が制限していた。
トランプ政権は米企業によるデータセンター管理を義務付けることなどで、半導体を安全に提供できるとの考えを示している。
UAEは3月、今後10年間で1兆4000億ドルを米国に投資する枠組みに合意。エネルギー、AI、製造業などの分野が対象になる。
中東歴訪中のトランプ氏は「UAEが米国で支出する意向を発表した1兆4000億ドルを巡り、われわれは大きな進展を遂げている」と発言。
「昨日、われわれは、UAEが米国企業から世界最先端のAI半導体の一部を購入する道筋を設けることでも合意した。これは非常に大きな契約だ」とし「これにより、何十億ドルものビジネスが生まれ、AI分野で真に重要なプレーヤーになるUAEの計画に弾みがつくだろう」と述べた。