米、対ベトナム貿易赤字に懸念 「持続不可能」と伝える

米政府はベトナムに対する貿易赤字について、「持続不可能」であり、大きな懸念要因だとベトナム側に伝えた。写真は4月、ベトナムのハイフォン港で撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Khanh Vu
[ハノイ 16日 ロイター] - 米政府はベトナムに対する貿易赤字について、「持続不可能」であり、大きな懸念要因だとベトナム側に伝えた。国営ベトナム通信社が16日報じた。
米政府はベトナムに46%の相互関税を課すと表明しており、ベトナム政府は米国との貿易交渉を進めている。
同通信によると、米財務省幹部のロバート・カプロス氏は15日にベトナムのカオ・アン・トアン財務次官と会談し、違法な積み替えなど不正な貿易を取り締まる必要があると主張。
トアン氏は貿易赤字削減に向けた取り組みの一環として、ベトナムによる米ハイテク製品の輸入促進を支援するよう要請し「ベトナム国内にはエネルギー、ハイテク、航空、機械設備、農産品分野で米国が強みを持つ商品の需要がある」と伝えた。
ベトナムのファム・ミン・チン首相は米国との1回目の関税交渉が今月行われたことを明らかにしている。
ベトナム外務省報道官は15日の定例会見で「ベトナムは米国との均衡の取れた持続可能な貿易関係を積極的に推進している」と述べた。