ニュース速報

ビジネス

米フォード、第3四半期は赤字 自動運転会社を清算

2022年10月27日(木)08時27分

 米自動車大手フォード・モーターが26日発表した第3・四半期決算は、自動運転技術企業への投資に絡んで損失を計上するのが響き、純損益が8億2700万ドルの赤字となった。写真は同社のロゴ。フランクフルトで2019年9月撮影(2022年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[デトロイト 26日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターが26日発表した第3・四半期決算は、自動運転技術企業への投資に絡んで損失を計上するのが響き、純損益が8億2700万ドルの赤字となった。株価は引け後の時間外取引で1.6%下落した。

フォードは自動運転車技術を手掛ける「アルゴAI」への投資で27億ドルの税引き前減損費用を計上した。アルゴは「清算」することになるとし、「優秀なエンジニア」にはフォードでの雇用機会が提供されるとした。

ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)はアルゴが開発した完全自動運転システムから、フォードが社内で手掛ける先進運転支援システム(ADAS)に開発の焦点を移すと表明。「収益性の高い完全な自律走行車を本格的に展開できるようになるのはかなり先で、必ずしもその技術を自社で手掛ける必要はない」と述べた。

第3・四半期の売上高は前年同期比10%増の394億ドル。

調整後の営業利益は前年同期の30億ドルから18億ドルに減少したものの、アナリストのコンセンサス予想(17億ドル)を上回った。

調整後1株当たり営業利益は0.30ドルで、こちらもアナリスト予想の0.27ドルを上回った。

通年の調整後利払い・税引き前利益(EBIT)については前年比約15%増の115億ドルになると予想。従来予想の115億─125億ドルの下限に修正した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米副大統領、フロリダ州の中絶禁止法巡りトランプ氏を

ワールド

シンガポールDBS、第1四半期は15%増益

ワールド

台湾のWHO総会出席、外相は困難と指摘 米国は招待

ビジネス

アングル:ドル売り浴びせ、早朝の奇襲に介入観測再び
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 8

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中