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国内債とヘッジ外債圧縮、オープン外債積み増し=21年度下期・大樹生命運用計画

2021年10月18日(月)18時33分

[東京 18日 ロイター] - 大樹生命保険は18日、2021年度の下期運用計画について、国内債券を数百億円程度、為替ヘッジ付き外債の残高を数十億円程度減らす方針を明らかにした。一方、為替ヘッジをせずオープンで投資する外国債券は、数百億円程度の増加を見込んでいる。 ESG(環境・社会・企業統治)投融資は上期と同ペースで増やす。

運用統括部の西村寿夫部長は、下期は日米欧で経済活動が徐々に正常化するとみており、穏やかな景気回復を見込んでいると説明。しかし、米国は「足元のインフレの進捗からFRB(米連邦準備理事会)の金融政策スタンス、利上げ時期には注意が必要」とした。中国は不動産セクターを中心とした規制強化を背景に、年後半にかけて減速基調になるとみている。

下期は国内債券を数百億円程度圧縮する。円建ての保険商品で資金が流出傾向にあるため。一方で、30年債、40年債など超長期債は積み増す。上期も国内債全体は100億円程度減少したが、超長期債はALM(資産・負債の総合管理)の見合いで700億円程度増加した。

同じく為替ヘッジ付き外債も、上期に500億円程度減らしたのに続いて数十億円程度減らす。社債は積み増す計画だという。

オープン外債は数百億円程度増やすが、外貨建て保険の販売動向や金利動向によって変動する可能性があるという。上期は500億円程度増加した。

新規成長領域への投資は、上期に引き続き数十億円程度の増加を計画している。プライベートエクイティ、ダイレクトレンディングなどを中心に増やす。ESG投融資は上期に30億円程度増加した。下期も同様のペースの増加を見込んでいるという。

国内株、不動産の残高は横ばい計画である一方、貸付は数十億円程度の減少を見込んでいる。上期は国内株、不動産がそれぞれ30億円程度の減少、貸し付けは200億円程度の減少だった。

2021年度末の市場見通し(レンジと中心)は以下の通り。▼はマイナス。

日本国債10年物利回り ▼0.25―0.25%(中心0.125%)

米10年債利回り    1.20─2.00%(同1.60%)

日経平均        2万9000─3万3000円(同3万1000円)

米ダウ         3万4000─3万8000ドル(同3万6000ドル)

ドル/円        107―115円(同111円)

ユーロ/円       125―135円(同130円)

(浜田寛子)

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