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円やスイスフラン反落、米中期待が一転高まる=NY市場
12月4日、終盤のニューヨーク外為市場では、前日値上がりした円やスイスフランが反落。2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、前日値上がりした円やスイスフランが反落。トランプ米大統領の発言で米中通商協議進展への期待が一転して上向き、リスクオン取引となった。
トランプ大統領は4日、中国との通商協議は「極めて順調」に進捗していると表明。前日は中国との通商交渉合意に期限はないとし、来年11月の大統領選挙後まで待った方が良いかもしれないと述べるなど、長期戦を示唆していた。
ウェルズファーゴ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、ブレンダン・マケンナ氏は「米中協議を巡って楽観的な見方が広がった」とした上で、新興国通貨の一角などが買われたと述べた。
11月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合指数(NMI)は53.9と10月の54.7から低下し、ロイター予想の54.5も下回った。通商面での緊張や人手不足を巡る懸念がくすぶり、経済の健全性に対する不安が再燃する恐れも出てきた。
11月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者数が6万7000人増と、6カ月ぶりの低水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想中央値の14万人増を大幅に下回った。
前出のマケンナ氏は「米経済が減速しているのは間違いないが、それで連邦準備理事会(FRB)が追加利下げをするかと問われれば、現時点ではやや時期尚早だと思う」とした上で、FRBはこれまでに打ち出した金融政策の効果を見極めるため、様子見を決めている公算が大きいと指摘した。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.1%安の97.648。一時97.433と1カ月ぶりの安値を付けた。
ドル/円
ポンド/ドル
ドル/円 NY終値 108.85/108.88
始値 108.66
高値 108.96
安値 108.57
ユーロ/ドル NY終値 1.1076/1.1080
始値 1.1067
高値 1.1115
安値 1.1068