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ドル112円前半、株安や人民元安でリスク回避モード

2018年10月26日(金)15時40分

 10月26日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の112円前半。きょうも仲値公示にかけて国内銀を中心にドル買いが目立ったが、株価の下げ幅拡大を受け112円の前半で弱含んだ。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の112円前半。きょうも仲値公示にかけて国内銀を中心にドル買いが目立ったが、株価の下げ幅拡大を受け112円の前半で弱含んだ。また、中国人民元が1年9カ月ぶり安値に下落し、クロス円も下落するなど、リスク回避モードは続いた。

ドルは早朝の取引で112.44円まで上昇した。その後は株安警戒感からじり安となったものの、仲値にかけて国内銀による買いが流入し、下値を支えた。ただ、その後は日経平均の下げ幅拡大や人民元安などを受け、112.07円まで下落した。

世界の株式市場の底打ち感が当面は出ないとの見方が広がっており、市場参加者は株価動向に強い警戒感をもっている。

「今回の米国株の下げは、前回株価が下がった2月時のようにトランプ政権のリパトリ減税(による対米資金還流)の支援を受けられないので、そう簡単に、株価は持ち直さないだろう」(運用会社ファンドマネージャー)という。

前日米株式市場の終了後に発表されたアルファベットやアマゾンの第3・四半期決算で売上高が市場予想を下回ったことで「きょうの米株式市場が下落する公算が大きい」(国内銀)とみられている。

リスク回避の環境で、今はドルと円が同時に買われているが、「そのうち円買いがドル買いを凌駕(りょうが)する」(証券会社)可能性も意識されている。

スポット市場の人民元は心理的節目だった1ドル=6.96元を割り込み、6.9647元と、2017年1月以来の安値をつけた。 中国人民銀行の副総裁は先ほど、中国外為市場への貿易摩擦によるリスクはおおむね制御されていると述べた。

中国と経済関係が緊密とされる豪ドルは売られ、豪ドル/円は一時78.67円まで下落し7週間ぶり安値をつけた。

英ポンド/円は144.19円から143円半ばまで売られた。

「英国はブレグジット問題だけではなく、メイ首相の信任問題もあり、ポンドが一番心配だ。ポンド/ドル、ポンド/円ともに確たるサポート(下値抵抗線)がない」とFXプライムbyGMOの上田眞理人氏は言う。 ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 112.14/16 1.1362/66 127.44/48

午前9時現在 112.33/35 1.1373/77 127.78/82

NY午後5時 112.40/43 1.1374/77 127.86/90 

(為替マーケットチーム)

ロイター
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