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ECB総裁、ジャクソンホールで政策の手掛かり示さず=関係筋
8月16日、関係筋によると、ECBのドラギ総裁は、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次シンポジウムでので、金融政策に関する新たなメッセージを示すことはないとみられる。ECB本部で7月撮影(2017年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムでの25日の講演で、金融政策に関する新たなメッセージは打ち出さない。関係筋が明らかにした。
ECBの報道官は、ダイナミックなグローバル経済の促進というシンポジウムのテーマに焦点を当てると説明した。
関係筋は、7月のECB理事会での合意に沿って総裁は政策に関する議論は秋まで控えたい意向と明らかにした。
ドラギ総裁のジャクソンホールでの発言がECBの資産買い入れ縮小に関する議論の実質的なスタートになるとの期待がここ数週間、市場で高まっていた。
しかし関係筋は「金融政策に関する重要な講演になるとの期待は間違いだ」と指摘した。
別の関係者によると、ジャクソンホールでの講演は政策表明の理想的な機会と当初は考えられていた。だが、ドラギ総裁は政策変更に関する討議は秋まで見送るとの決定を尊重すると前回の理事会で表明したという。