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ドル/円もみ合い、リスク警戒和らいでも手掛かり欠く

2017年04月25日(火)15時37分

 4月25日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の110円前半だった。写真は2011年8月都内で撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の110円前半だった。朝方は北朝鮮による核実験やミサイル発射が警戒されたが、午後にかけてリスク回避姿勢を強めるような報道は伝わらなかった。過度なリスク警戒感の和らぎに伴い、ドル/円は株価の上昇をにらんで110円台を回復。ただ、午後は目先の手掛かりに乏しいとされ、110円前半でのもみ合いが続いた。

午後のドル/円は110円付近でのもみ合いが続いた。過度なリスク警戒の和らぎによるドル/円の買戻しは、ひとまず一巡したと見られた一方、目先の手掛かりに乏しいとされた。

日経平均株価は一時200円超高としっかり推移したが「米金利の上昇が鈍く、ドル/円は上値追いの機運が盛り上がらない」(国内金融機関)との声が聞かれた。米10年債利回りは2.28%前半をじりじり上昇した。

韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮は25日、朝鮮人民軍の創建85年の記念日にあわせ、大規模な砲撃演習を行ったもよう。ドルは一時的に弱含む場面もあったが、下げは強まらず、110円前半で方向感なく推移した。

北朝鮮への警戒感はぬぐえないものの、市場の関心は、トランプ米大統領が26日にも示すとしている税制改革案にいったん向かいそうだ。

法人税率を15%へ引き下げる方針との一部報道があったが、代替財源をどのように確保するのかが注目されるという。市場では具体性のない計画が発表される可能性もあり、期待は持ちづらいとの指摘もある。

市場には、ドル/円の短期的なレンジが109.50─110.50円という声もあり、110円前半に上昇したところではドル売りが出そうだという。

朝方のドル/円は、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒から午前9時前に109.60円まで下押しされ、きょうの安値をつけた。その後、日経平均の上げを拡大をながめ、持ち直した。仲値にかけては輸入企業のドル買い/円売りも観測された。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.16/18 1.0863/67 119.67/71

午前9時現在 109.62/64 1.0863/67 119.09/13

NY午後5時 109.75/78 1.0867/68 119.26/30

(為替マーケットチーム)

ロイター
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