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ドル下落110円台後半、米成長期待が後退=NY市場

2017年03月23日(木)06時58分

 3月22日、終盤のニューヨーク外為市場では、米国はトランプ政権下で経済が成長するとの期待が後退して円に逃避的な買いが入り、ドル/円が一時110.75円と4カ月ぶりの安値をつけた。2010年撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米国はトランプ政権下で経済が成長するとの期待が後退して円に逃避的な買いが入り、ドル/円が一時110.75円と4カ月ぶりの安値をつけた。

ドルは前週、タカ派色の薄い米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を材料に下落したが、今週に入って米国の利上げペースに懐疑的な見方が強まり、一段と売り込まれている。

ドル指数<.DXY>は一時99.547と7週間ぶりの安値をつけた後、終盤は0.12%安の99.698。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのグローバルプロダクツ・マーケットストラテジー部門のディレクター、カール・シャモッタ氏によると「トランプ米大統領が自ら掲げた企業寄りのいくつもの政策を実行に移せないとの見方がくすぶっており、市場全体がリスク回避気味になっている」という。

米医療保険制度改革(オバマケア)代替案の採決を23日に控えて、円には逃避的な買いが入った。

シリコン・バレー・バンクのシニア通貨トレーダーのミン・トラン氏は「円はこの2週間、明らかに少し強気になっており、われわれはこの流れが続くとみている」と話した。

ロンドンでは国会議事堂付近で車が歩道に突っ込む襲撃事件が発生。犯人が警官1人に切りつけるなどして、犯人を含む4人が死亡、少なくとも20人が負傷した。

襲撃事件が報じられるとポンド/ドルは一時1.2424ドルまで売り込まれたが、その後持ち直した。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのシャモッタ氏は、ロンドンでの襲撃事件も市場の警戒感を強め、投資家が安全資産に逃避する要因になったと指摘した。

ドル/円 NY終値 111.14/111.17

始値 111.28

高値 111.43

安値 110.75

ユーロ/ドル NY終値 1.0795/1.0799

始値 1.0794

高値 1.0825

安値 1.0785

ロイター
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