ニュース速報
ビジネス
ドル105円半ば、経済対策の関連報道で乱高下
7月27日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の105.50/52円だった。正午から午後にかけて日本での景気対策に関連した報道が相次ぎ、ドル/円相場は乱高下の様相となった。写真は為替ボード。都内で4月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の105.50/52円だった。正午から午後にかけて日本での景気対策に関連した報道が相次ぎ、ドル/円相場は乱高下の様相となった。
正午から午後にかけ、ドル/円は106.54円に急伸し、朝方からの値幅は2円近くに拡大した。
一部報道で、政府が7月中に取りまとめ来週閣議決定する経済対策の規模が27兆円で、国・地方の歳出と財政投融資をあわせて13兆円の財政措置となると伝わった。加えて、日本政府が景気対策で50年債の発行を検討とする一部報道があったことで、思惑が出たもよう。
ただ、50年債に関し、発行検討の事実はないとする財務省理財局の見解が伝わると、ドルは一転、一時105円半ばに急落した。
その後、経済対策に関する安倍晋三首相の発言が出たことで105円前半に弱含んでいたドル/円は、再び一時106.14円に急上昇。乱高下の様相となった。
共同通信によれば、安倍首相は福岡市での講演で、政府の経済対策の事業費を28兆円超とする意向を表明した。財政措置は13兆円で、8月2日に閣議決定する。一部はその後に編成する2016年度第2次補正予算案に盛り込むとした。
午前のドル/円は、底堅い動きだった。朝方の取引で安値104.66円を付けたあと、実需の買いフローなどを受け仲値公示にかけて一時105.19円まで強含んだ。その後は、いったん105円付近まで下落した。
一方、オーストラリア連邦統計局が発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は前年比1.0%上昇し、伸び率は1999年以来の低水準となった。利下げ観測を変える内容は含まれていないとして、豪ドル/米ドルは発表直後に0.7560米ドル超に急伸した後、一転して下落。0.7458米ドル付近の安値をつけた。
ドル/円
午後3時現在 105.50/52 1.0994/98 115.99/03
午前9時現在 104.84/86 1.0985/89 115.17/21
NY午後5時 104.62/65 1.0985/90 114.99/03
(為替マーケットチーム)