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欧州銀行、ブレグジットで先行きに暗雲 格下げ相次ぐ

2016年06月28日(火)14時19分

 6月27日、英国のEU離脱を受け、高まる政治的リスクを背景に、アナリストらが欧州銀行株の投資判断や目標株価を相次いで引き下げている。写真はシティ・オブ・ロンドンにある地下鉄バンク駅で撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)

[27日 ロイター] - 先週の英国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まったことを受けて、政治的なリスクが高まるなか、アナリストらは欧州の銀行株の投資判断や目標株価を相次いで引き下げている。欧州の銀行は今後、利益が伸び悩み、エクイティコストが上昇することは、ほぼ不可避と見られている。

投票結果が判明した24日、欧州銀行株指数<.SX7P>は史上最安値の128.11まで下げ、1日の下落率としては過去最大を記録した。

バークレイズは、EU離脱の動きが他国でも広がるリスクが高まったと指摘。エクイティコストは目先は下がらない、との判断から、欧州銀行セクターの投資判断を「ニュートラル(中立)」へと引き下げた。

JPモルガンは、すべての英銀行を格下げ。欧州の銀行は2018年まで、平均で13%の利益見通し下方修正に見舞われる可能性があるとし、現在11%のエクイティコストは上昇するとの見通しを示した。

アナリストはまた、景気悪化への対応として中銀が追加緩和に動けば、銀行のマージンに圧力がかかり収益も圧迫されると警告している。

ロイター
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