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米国株式市場は4日続伸、半導体株が反発
[9日 ロイター] - 米国株式市場は4営業日続伸して取引を終えた。米中通商協議が進展の兆しをみせ、アップルや半導体メーカーなど貿易動向に敏感な銘柄が上げを主導した。S&P総合500種<.SPX>はクリスマス前後に付けた20カ月ぶりの安値から約10%上昇している。
米中が通商協議で合意するとの期待が高まり、貿易摩擦による世界経済への影響懸念が幾分和らいでいる。
先週発表された米雇用統計が強い内容となったことや、連邦準備理事会(FRB)が最近、利上げを急がない姿勢を示していることも市場の支援材料になっている。
FRBが9日公表した昨年12月18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、多数のメンバーが将来の利上げに忍耐を持つことが可能と表明していたことが判明した。[nL3N1Z94GV]
米通商代表部(USTR)は9日終了した米中次官級通商協議で、中国側が米国から農業・エネルギーなどの製品やサービスを「相当量」購入することを約束したと明らかにした。[nL3N1Z944Z]
S&P情報技術指数<.SPLRCT>は1.50%上昇。日本経済新聞は9日、アップル
アップルの株価は、同社が年末商戦期を含む10─12月期の売上高見通しを引き下げたことを受けて先週約10%急落していた。さらに同社の主なサプライヤーである半導体メーカーの株価も、韓国サムスン電子<005930.KS>がチップ需要の弱さを指摘したことから8日に落ち込んでいた。
9日はフィラデルフィア半導体指数<.SOX>が2.52%上昇した。半導体メーカーは、中国からの収入が大きな比率を占める多国籍企業。
クレセット・ウェルス・アドバイザーズのジャック・アブリン最高投資責任者(CIO)は「米中通商協議について投資家がどうみているか知りたければ、テクノロジーセクター、特に半導体株の動向に注目すればいい」と指摘した。
同じく中国事業の比率が大きい航空大手ボーイング
原油価格の上昇を背景に、エネルギー指数<.SPNY>は1.50%高と他のセクターの上昇を主導した。
投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は0.5ポイント低下し、19.85と1カ月ぶりの低水準を付けた。
S&P金融株<.SPSY>は0.52%高。シティグループ
FRB当局者の多くはこの日、経済動向が明確になるまで利上げを待つ可能性に言及し、FOMC議事要旨に沿った考えを表明した。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのマーク・ヘッペンストールCIOは「FRBがより安定すれば、市場の一段の安定につながる」と指摘した。
S&P総合500種は過去最高値から下落し始めた昨年9月半ば以降、最長の上げを記録した。
アルコール飲料大手コンステレーション・ブランズ
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.28対1の比率で上回った。ナスダックでも1.91対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は80億株。直近20営業日の平均は90億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 23879.12 +91.67 +0.39 23844.27 23985.45 23776.56 <.DJI>
前営業日終値 23787.45
ナスダック総合 6957.08 +60.08 +0.87 6923.06 6985.22 6899.56 <.IXIC>
前営業日終値 6897.00
S&P総合500種 2584.96 +10.55 +0.41 2580.00 2595.32 2568.89 <.SPX>
前営業日終値 2574.41
ダウ輸送株20種 9583.25 +135.40 +1.43 <.DJT>
ダウ公共株15種 707.29 -4.14 -0.58 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1189.84 +29.29 +2.52 <.SOX>
VIX指数 19.86 -0.61 -2.98 <.VIX>
NYSE出来高 9.88億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 20290 - 130 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 20250 - 170 大阪比 <0#NIY:>